昨日は動画マーケティング戦略の立案のため
静岡で打ち合わせをしてきた。
我々マーケッターの思考としては
プロダクトアウトの方向に行ってしまいがち。
そもそも、マーケットの規模がある程度は存在して
顧客の求めるプロダクトを届けるべきなのは当たり前なのだけれども
確かに商品オリエンテットな経営者は良くない。
それはそうだ。
「脳」の信号が行く順番を理解すれば当然の話で
「感情的な部分」が先に反応して
「論理的な部分」が後から反応するので、
先に「感情的な部分」を刺激しないと人は
絶対に購入しない。
そういう面からも、まずは顧客の「感情」をきちんと
リサーチしなければならない。
でも、経営者は商品のスペックや機能にフォーカスしがちで、
顧客の感情的な部分をあまり考えていない。
なので、顧客の「欲しいもの」と顧客に「必要なもの」との乖離が
生まれてしまい、結局「顧客の欲しいもの」では無いので「売れない」という
現実に直面する。
だからって商品がしょぼいといくらコピーや動画で
なんとかしようとしても、何ともならないのも現実。
昨日、紹介されたプロダクトは素晴らしかった。
しかも、マーケットにドンズバな商品。
デザインも秀逸で、価格は比較的高額だけれども
思わず自分でも購入してしまうくらい素晴らしいプロダクトだった。
マーケティングでどうこうしようと、あれこれ考える人も
いるけど、所詮はマーケティングはプロダクトを越えられないと
改めて思い知ったし
日本製ではないのが残念だけれど、その商品を開発した経営者や
それを広めたいと考えている関係者の理念やマインドも素晴らしかった!
結局はマーケティングもプロダクトも大切だという当然の
結論になるわけだけれども、あそこまで執念を燃やして商品開発や
それを取り巻く環境整備に情熱を注ぐのは素晴らしいと思う。
改めてビジネスはノウハウでも小手先の手法でも無い事を
理解する事が出来た。
そして、ここ最近マーケティングとは全く関係のない人の講演や
プレゼンを聴く機会があって自分の未熟さと
実業に情熱を持って取り組んでらっしゃる経営者の方の話に触れ
感動している。
マーケティングを少しカジると、すごい力を手に入れたようなつもりに
なったりする人がいる。
実際に自分もそうだった。
コンサルタントも自分の能力やスキルに過信してしまう人も多い。
しかし、我々は実業に情熱を燃やしている経営者はスゴイ!という事を
肝に銘じなければならい。